音訳ボランティア「はづきの会」 感謝の声励みに30年


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「利用者がいる限り活動を続けたい」と語る音訳ボランティアグループ「はづきの会」の山崎真由美会長(中央)と平良友子さん(左)、與那城政子さん=10日、那覇市の琉球新報社

 視覚障がい者向けに新聞や雑誌、本を音読・録音して沖縄点字図書館(那覇市松尾)に提供している浦添市音訳ボランティア「はづきの会」の山崎真由美会長と平良友子さん、與那城政子さんが10日、那覇市の琉球新報社を訪れた。昨年で設立30年となったことを報告した上で「利用者がいる限り活動を続けたい」と抱負を述べた。

 音訳は朗読とは異なり、抑揚を付けたり感情を込めたりしないといい「濁音、清音一つ取っても難しい」。10年前に39人いた会員は現在27人となり、人材育成が課題という。

 設立2年目から活動する平良さんは「ありがとうという言葉を励みに活動を続けられた」。與那城さんも「むしろ私たちが勉強になっている」と語る。山崎会長は「求められる音訳ができるよう、これからも頑張りたい」と話した。