観光客 過去最高534万人 沖縄県内19年度上半期、外国人は減少


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香

 沖縄県文化観光スポーツ部が25日発表した2019年度上半期の入域観光客数は、前年同期比2.9%増(15万1300人)の534万8600人で、過去最高を更新した。県は、前年度達成できなかった年間1千万人の目標について「下半期も前年並みに推移すれば突破する」と見込んだ。

 一方で、天皇代替わりに伴う10連休などで国内客は同6.3%(21万9300人)増の372万7100人を記録したのに対し、増加が続いてきた外国人客は4.0%(6万8千人)減の162万1500人と振るわなかった。

 海外からのクルーズ船寄港回数が198回にとどまり、18年度上半期の217回を下回った。前年は16万トン級の大型クルーズ船ノルウェージャンが4回寄港したが、本年度は撤退した。7~9月にかけては、韓国客の大幅な減少が響いた。

 韓国プロ球団の沖縄での秋春季キャンプ中止など引き続き韓国客減少が見込まれ、県は下半期の外国人客について「厳しい状況が予想される」と分析した。

 国内客は、ゴールデンウィークが10連休となったことで4月として初めて60万人を突破したことや、ジェットスターの関西―下地島路線新規就航や他路線の増便、南部九州高校総体の沖縄開催などが増加の要因と見られる。国内客は下半期も堅調に推移する見込み。