喜納(コザ)が新体操V 県高校新人体育大会 「また一つ強くなれた」


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 県高校新人体育大会は3日、県内各地で行われ、新体操の女子個人で喜納小百妃(コザ)が優勝した。なぎなたは宮城昭奈(首里)が個人と演技、団体試合で3冠を達成した。レスリングは男子51キロ級で古謝泰斗(具志川)が、同65キロ級で仲泊将太郎(北部農林)が栄冠に輝いた。重量挙げは、学校対抗では沖縄工が初の男女同時優勝を果たした。剣道団体は男子が興南、女子は小禄が優勝した。卓球の男子ダブルスは陸蓮苑・兼島幸祐(宮古)、女子ダブルスは知花茜李・友寄綾香(普天間)ペアが優勝した。

ダイナミックなステップで成長証明

新体操女子個人で圧勝した喜納小百妃(コザ高1年)=3日、沖縄市の県総合運動公園体育館

 153センチの身長から繰り出すダイナミックなステップとはじける笑顔で喜納小百妃(コザ1年)が、クラブ12・900点、リボン11・050点と2種目トップの総合優勝で頂点に立った。

 最初のクラブは「落とさないように」と気持ちが先行し、背面で取る予定がそのまま手で取ったり、回転数が減ってしまったりと小さなミスが続いた。切り替えて臨んだリボンは最後、連続して二つの技を繰り出す見せ場にも小さいミスがあり「着実に加点しようと意識しすぎました」と課題が残った。

 今大会は、精神面で成長するための「一つの大きな山場だった」と、喜納が所属する体操クラブ「Marine R.G」の玉理なぎさコーチは語る。1週間前から「演技に集中できていなかったが優勝でまた一つ強くなれた」と喜納の成長を確信する。ミスにもうまく対処し、2種目制覇しての優勝に「今の自分のベストで臨もうと気概が感じられた」と頬を緩ませた。

 喜納は「どちらも1位で総合優勝は初めてなので純粋にうれしい」と照れ笑い。次は今月末の県民体育大会だ。自分の課題が見えたことで「今日決められなかった技を磨いてもっと決め技を覚えたい」と収穫を胸に、前を見据えている。
 (上江洲真梨子)


新体操(県総合運動公園体育館)

▽男子個人順位
 (1)比嘉省吾(南風原)21・150(リング9・750、ロープ11・400)

▽女子個人順位
 (1)喜納小百妃(コザ)23・950(クラブ12・900、リボン11・050)(2)伊佐香乃(首里)18・700(10・700、8・000)(3)赤嶺キアラ(北谷)16・800(9・750、7・050)