「#首里城愛」SNSで拡散 高校生、再建への募金活動広がる


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
「首里城を愛する高校生たち」の活動に賛同し、街頭で募金を呼びかける高校生ら=9日、那覇市久茂地のパレットくもじ前

 焼失した首里城の再建に向け、浦添高2年の外間愛夏さん(17)、那覇国際高2年の知念幸都さん(16)らが始めた「首里城を愛する高校生たち」の募金活動の輪が広がっている。9日に那覇市の国際通りなどで行った街頭募金には総勢約40人が参加した。学校単位での募金活動も動き出しているが「今すぐ、何かしたい」という中高生が多く、その思いの受け皿となっている。 

 外間さん、知念さんはインスタグラム(写真に特化したSNS)やツイッター(短文投稿サイト)に専用のアカウントを開設し、活動の様子を発信している。SNSを通して活動がシェアされ、中高生の間で認知度が一気に拡大した。

 募金活動に取り組んだ生徒たちは「首里城のがれきの撤去を手伝いたいと思ったが、だめだった。何かしたいと思っていたところインスタで活動の様子を見つけた」「学校全体での活動は時間がかかる。今すぐできることをやりたかった」「何か力になりたいと思った」など、参加の理由を語った。

 知念さんは「初めて会う人もいたが、前から仲が良かったと思うくらい楽しく話せる。いろんな人に巡り会えた」と話した。

 外間さんは「街頭募金は1カ月くらい続けたい。その後はいろんな学校の部活生を集めてチャリティーイベントも開きたい」と、活動の発展を見据えた。