増田成幸、3年ぶり栄冠 ツール・ド・おきなわ 沖縄県勢は内間康平が2位


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トップでゴールし両手を掲げて喜ぶ増田成幸(宇都宮ブリッツェン)=10日午後、名護市営庭球場前交差点

 【北部】国内最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・おきなわ2019」(主催・NPO法人ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合)のレース部門は10日、名護市の21世紀の森屋内運動場前などを発着点に行い、男子チャンピオンロードレース210キロで増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が5時間17分58秒で、3年ぶり3度目の栄冠をつかんだ。県勢の内間康平(チーム右京)が2位に入り、自己最高位だった2016年の3位を上回った。女子国際レース100キロはゼン・カーシン(台湾、チャイニーズ・タイペイ・ナショナル)が3時間17分09秒で優勝した。

 増田ら上位入賞者はレース終盤まで2番手グループで力を温存。185キロ付近で増田、内間ら4人が飛び出し、増田が200キロ付近の羽地ダムで一気に勝負に出て他を引き離した。内間はゴール直前で18秒差まで追い上げたが、増田が逃げ切った。

 増田は「例年に比べて海外の強豪チームが少なく、チャンスだった」と語り、「チームメイトに『勝負どころまで(自分を)連れて行ってくれたら必ず勝つ』と話していた。最後まで守ってくれたチームメイトに感謝している」と笑顔を見せた。拠点の宇都宮はこの時期、気温4~5度まで冷え込むため、沖縄の暑さ対策としてサウナに入るなどの備えも怠らなかったという。

 女子はトップ4選手が1秒以内の僅差でゴールする大混戦をゼンが制した。

内間 康平

力出し尽くした

 男子2位の内間康平の話 1位を狙っていた。中盤までかなりのスローペースで嫌な展開だった。185キロ付近の上りで勝負に出て4人に絞られたが、増田選手がいたので、まずいと思った。16年の3位の際も(同じ展開で増田選手に)羽地ダムでアタックされた。今回も羽地ダムで勝負を掛けられ、力を振り絞ったが差を広げられた。頂上付近の声援に力付けられた。ラスト2キロほどで負けたと思ったが「2位を取ろう」と頭を切り替え、最後は自分の走りができた。力を出し尽くしたので後悔はない。


▽男子チャンピオンロードレース210キロ (1)増田成幸(宇都宮ブリッツェン)5時間17分58秒(2)内間康平(チーム右京)5時間18分16秒(3)プラデス・ベンジャミ(同)5時間18分16秒(4)石橋学(チームブリヂストンサイクリング)5時間18分16秒(5)ジェイソン・クリスティ(愛三工業レーシングチーム)5時間18分47秒(6)岡本隼(同)5時間18分52秒(7)當原隼人(沖縄選抜)5時間18分52秒(8)フェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイナショナルチーム)5時間18分52秒(9)畑中勇介(チーム右京)5時間18分52秒(10)横山航太(シマノレーシングチーム)5時間18分52秒

▽女子国際レース100キロ (1)ゼン・カーシン(台湾)3時間17分09秒(2)金子広美(三重)3時間17分09秒(3)チャン・ティンティン(台湾)3時間17分09秒(4)伊藤優以(兵庫)3時間17分09秒(5)牧瀬翼(佐賀)3時間17分35秒(6)大堀博美(神奈川)3時間17分59秒(7)エバ・ブールマン(オランダ)3時間19分33秒(8)渡部春雅(神奈川)3時間19分34秒(9)西加南子(千葉)3時間22分01秒(10)レウン・ウィン・イー(香港)3時間22分06秒