【宜野湾】沖縄県宜野湾市とプロトソリューション(市大山、白木享社長)、オープンストリート(東京都、横井晃社長)は11日、電動アシスト自転車のシェアサイクル事業「CYCY(サイサイ)」の共同実施に関する協定書を締結した。専用駐輪場を公共施設に設置することで公共交通機関の空白地帯を埋め、交通渋滞緩和や交通弱者の利便性向上を図る。
同事業で公共施設への設置は県内で宜野湾市が初めて。最初の展開場所として同日、市野嵩の市民会館に駐輪場を設置した。
市は慢性的な交通渋滞に加え、居住地域や商業地域をつなぐ動線の確保などに課題を抱える。電動アシスト自転車を公共の足として活用することで、市民や観光客の円滑な移動に役立てたい考えだ。
プロトが運営するサイサイは今年10月に始まり、宜野湾市内の民間事業所3カ所に専用駐輪場「ステーション」を設置。今後は市内の図書館や公民館、大学などを含め35カ所132台の稼働を目指す。
ステーションはサイサイを含めて県内約80カ所に設置され、スマホの専用アプリ「HELLO CYCLING(ハロー・サイクリング)」でステーション検索や利用予約、決済などができる。料金は15分80円、12時間まで千円。
締結式で和田敬悟副市長は「市民や観光客の利便性の向上により地域活性化に寄与する」とあいさつし、白木社長は「環境問題や渋滞の解決を目指し事業を展開したい」と語った。パートナー企業と連携してシェアサイクルシステムを全国に展開するオープンストリートの横井社長は「地域に合った短距離の交通インフラの拡充を図る」と話した。