緑ヶ丘イベント後援、宜野湾市が断る 2年連続、「政治的になる」


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多くの親子連れでにぎわった2018年の「ことりフェス」=2018年12月、宜野湾市立中央公民館

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍部品が落下して2年になるのを前に開かれる交流イベント「ことりフェス~お空を飛ぶのは小鳥さんだけがいいな」(同実行委員会主催)について、市は実行委の後援依頼を13日までに断った。後援の不承認は2年連続で「政治的になる懸念がある」(松川正則市長)ことを理由としている。実行委は「残念だ」と落胆した。

 イベントは24日午後2時半から市立中央公民館で開催する。実行委は9月17日に後援を依頼し、市の基地渉外課は27日に後援できないと回答した。実行委は10月29日に不承認の理由を質問し、実行委と同課が13日に面談して改めて不承認の理由が伝えられた。

 同課は、主催者が公益に準ずる団体でないと後援できないなどとする規定があるとし、松川市長も適当の団体と認めなかったと説明した。

 実行委の宮城智子代表はイベントが政治的主張などと関係なく安全な空を願っているとし「市民の声として市も考えてほしい。残念でならない」と話した。

 イベントはクラウドファンディング「YUIMA(ユイマ)」(https://yuima-okinawa.jp/project/detail/573)で開催費も募集している。