スマホで遠隔地「体験」 ANAアバターインを沖縄県が導入方針 産業、教育に活用


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 玉城デニー知事は15日の定例記者会見で、ANAホールディングスが独自開発した、遠隔地からロボットを操作して現場を体験するサービス「アバターイン」の導入を進めていくと発表した。

アバターインの利用方法を説明するANAホールディングスアバター準備室の瀧口覚氏=15日、那覇市の県庁

 「アバターイン」はカメラが取り付けられたロボットを、スマートフォンなどを使って遠隔地で操作し、現場にいるような体験ができる。ロボットに取り付けられている画面には自分の顔を映し出すことができ、現場にいる人と対面の会話もできる。

 遠隔地でロボットを操作し、画面を通して観光地の景色を楽しむことができたり、学校に行けない子どもがロボットを使って遠隔で教育を受けたりするなど、多方面での活用が期待されている。

 ANAホールディングスは2018年3月にアバターインの取り組み開始を発表し、実証実験を進めてきた。今後県内でも協力する企業や施設を呼び掛けて、2020年4月の導入を目指している。導入場所や利用方法はこれから検討するという。

 来年2月に開かれる「リゾテック・オキナワ おきなわ国際IT見本市」の最先端技術エリアで展示される。玉城デニー知事は「産業振興や社会課題の解決につながると期待している」と話した。