コラソン15連敗 大同に20―27 軌道修正間に合わず


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琉球コラソン―大同特殊鋼 後半、すばやい動きで守備をかわしてシュートを決めるコラソンの東江太輝=16日、ANA ARENA 浦添(喜瀬守昭撮影)

 日本ハンドボールリーグの琉球コラソンは16日、浦添市のANA ARENA浦添で大同特殊鋼と今季第15戦を行い、20―27で敗れた。開幕15連敗となった。大同特殊鋼の東江雄斗(興南高―早稲田大出)は、9得点を挙げた。

 コラソンは大同の東江をしっかりマークし、カバーの速い守備で応戦して接戦を維持したが、攻撃でパスの精度が落ち始めた時間帯から崩れ始め、リードを許した。後半は相手のミスで1点差まで迫る場面もあったが、攻撃の歯車が合わず、勝利はつかめなかった。次戦は30日、愛知県の中村スポーツセンターでゴールデンウルヴスと対戦する。

 連敗の中でも善戦が続いてチームの習熟度を上げてきたコラソンだが、大同特殊鋼戦でも後半に得点が止まった時間帯に6連続失点を許した。大同のエース東江雄斗の兄で、兄弟対決が注目された太輝は「悪い時間は短くなっているが、踏ん張るべきところで踏ん張れない。そこが解決できれば」と、軌道修正できなかった課題を強調した。

 前半のコラソンは守備で東江雄斗をマークしつつ、GK内田武志の好セーブから速攻につなぎ、先行した。が、小さなパスミスから崩れる悪い流れが出始めると、シュートの決定率も下がり逆転を許す。前半最後のセットプレーもパスミスでつぶれた。

 後半は相手のミスを逃さず畳み掛け、点差を詰めたが、前試合の湧永製薬戦と同じく、攻撃で個々が攻め気を出し過ぎて連係が止まる。若手の村田龍らに加えて、入団初ゴールを決めた我如古龍生の活躍でチーム内に冷静さが戻る部分もあったが、上位の大同を相手に自ら強度を落としてしまったことが大きな敗因となった。

 主将の石川出は「苦しい時に頭をクールにできればもっといい展開ができるはず。若手もこの経験を生かすことができればチームも良くなる」と、伸びしろが期待できる収穫を強調した。

(嘉陽拓也)