首里城再建に寄付した企業・団体(11月19日)


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 10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。

 

NTTドコモ九州支社が県に300万円寄付

 NTTドコモ九州支社は18日、首里城再建に向けた寄付金300万円を県に寄付した。同社沖縄支店の龍秀樹支店長が玉城デニー知事に目録を手渡した=写真。

 龍氏は「少しでもお役に立てればいい。寄付だけでなく継続的に支援ができないか検討する」と話した

フォーカートが100万円託す

 土産品やキャラクター商品販売のフォーカート(福岡県)が18日、首里城再建のための支援金100万円を琉球新報社に託した=写真。

 同社沖縄物産事業部所長の宜名眞保氏は「一日も早い首里城再建のために役立ててほしい」と願った。

琉伸会が県に100万円贈呈

 不動産業のりゅうとうや畜産飼料製造の琉球協同飼料の関連会社10社でつくる琉伸会の新垣良光会長らは18日、県庁に長嶺豊農林水産部長を訪ね、首里城再建に活用してほしいと100万円を贈呈した=写真。

 新垣会長は「一日も早い復興のために寄付金を活用してほしい」と話した。

真如苑が県に300万円を寄付

 宗教法人真如苑(東京都立川市)の紀野宏明本部長=写真左=と沖縄支部の伊波克也主事が18日、県庁を訪れ、首里城再建のための寄付金300万円を謝花喜一郎副知事=同右=に託した。紀野本部長は「県民の心の痛みを分かち合い、復興のためにできることをしたい」と語った。

 真如苑は全国に約90万人の信徒がおり、県内には那覇市おもろまちの沖縄支部のほか石垣島、宮古島、久米島にも拠点がある。

安仁屋さんが100万円を寄付 「王府おもろ」継承者

 「王府おもろ」の15代継承者で「王府おもろ謡(ふ)きゅる保存会」会長の安仁屋眞昭(さねあき)さん(79)が18日、那覇市の琉球新報社を訪れ、首里城の再建に役立ててほしいと、100万円を託した=写真。

 安仁屋さんは琉球王府時代の「おもろ主取(ぬしどい)」だった安仁屋家の子孫。曽祖父、安仁屋真苅から「王府おもろ」を伝授された故山内盛彬さんから直伝を受けた。4代目継承者は1709年に首里城が焼失し、再建された19年に「王府おもろ」を詠んだという。

 安仁屋さんは「4代目も同じ気持ちだったかと思う。早い再建を望む」と話した。

「少しでも協力を」 大里北小6年 2万円寄付

首里城再建への願いを込めた募金箱を手に笑顔の高田愛心さん(中央)ら大里北小の児童ら=18日午後、那覇市泉崎の琉球新報社

 首里城の再建に役立ててもらおうと、南城市立大里北小学校6年の高田愛心(あいみ)さん(12)ら8人が18日、琉球新報本社を訪れ、2万2018円を寄付した。

 10日に同小学校で開催されたPTA主催の大北まつりで友人約10人と募金活動を行った。来場した保護者や地域の人々に協力を呼び掛け、子どもたち自身も募金した。

 同級生には首里城に行ったことがない子もいたが、ニュースなどを見て、沖縄の象徴が焼失したことを悲しんでいたという。高校生が首里城再建のために募金活動していることを知り、自分たちも少しでも協力したいと活動を決めた。

 高田さんは「象徴である首里城が焼失したのは悲しい。一日も早く再建した首里城が見たい」と話した。

「早期再建を」10万円を託す 首里城走ろう会

 首里城周辺を走るマラソン愛好家のグループ「首里城走ろう会」(岩永司会長)は18日、那覇市の琉球新報社を訪れ、メンバーから集めた10万円を託した。同会は毎年元日に首里城周辺を走り、記念撮影するのが恒例で、メンバーらは「一日も早く再建し、また写真を撮りたい」と願った。

 同会会長を務めた宮平守一さん(76)=写真左、那覇市=と玉代勢孝一さん(85)=同右、同市=は「ショックという思いもあるが、毎年走るのを楽しみにしている。少しでも力になれれば」と思いを託した。

「新海外同友会が12万円余を寄付 アジア麺ロード売り上げ

 兵庫県神戸市を拠点に在住外国人対象の日本語教室や中国伝統舞踊教室などを展開している新海外同友会(NPO申請中)の久山利之代表らが18日、琉球新報本社を訪れ、アジア麺(めん)ロードでの売上金12万1600円を寄付した=写真。

 東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターが16、17日に開催した「第5回アジア麺ロード」で本場中国手作りギョーザ店を出店し、売上金を首里城再建に役立ててほしいと全額寄付した。

 久山代表は「首里城の再建に、少しでも貢献したい」と話した。

琉球新報社など県内マスコミ8社で取り組んでいる「首里城再建支援のための県民募金」