【名護】第38回肢体不自由児・者のデジタル写真展(日本肢体不自由児協会主催)で、名護市の県立桜野特別支援学校高等部2年の仲村穂乃花さん(17)の作品「ふしぎなせかい」が、最高賞に当たる特賞(テルウェル東日本賞)を受賞した。仲村さんや指導教諭は「偶然撮れた写真。こんな大きな賞が取れるなんて」と驚きながらも喜びに沸いている。


写真展は全国から815点の応募があり、審査で特賞4点、金賞8点、銀賞18点、銅賞70点が選ばれた。
普段からタブレットを使って友達の写真を撮っている仲村さん。受賞作はふいに訪れたシャッターチャンスを逃さず捉えた。美術の授業でタブレットとテレビをつないで写真撮影を学ぶ中、何気なくテレビの前に居た中学部2年の宮城光希さん(13)にレンズを向けたところ、テレビ画面に何重にも宮城さんの姿が映し出された。不思議な光景に「今だ!」と夢中でシャッターを切ったという。
特賞に選ばれ、仲村さんは「たくさんの人に褒められてとてもうれしい」と笑顔。比嘉徹教頭は「(受賞作は)光希さんのほのぼのした表情もよく撮れている」と語った。指導した美術の伊良波愛理教諭は仲村さんについて「生徒会長で頑張り屋。『こういう写真が撮りたい』と周囲とコミュニケーションを取りながら撮影するのが好きなようだ。今後も好きなことを追究してほしい」と話した。