![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/201911/RS20191118G00728010100.jpg)
JAおきなわ(普天間朝重理事長)は18日、県産花卉(かき)の主力品目であるキク類の2018年度販売実績を発表した。度重なる台風で大きな被害を出したことや生産農家の減少により、出荷本数は前年度比13・8%減の7672万本、販売金額は同12・1%減の24億8272万円と落ち込んだ。本数、金額ともにこの10年で最低だった。
県産キクは正月と彼岸時期に合わせて国内市場に出荷しているが、JAおきなわ営農販売部は「マレーシアやベトナムの競合産地が国内市場で出荷量を伸ばしており、苦戦を強いられている」と市場環境の変化を指摘した。
19年度は台風の被害が少なかったことなどから出荷本数を8970万本、販売金額を30億8267万円と回復を見込んでいる。
一方で、近年生産に力を入れているトルコギキョウは出荷本数が同5・3%増の207万本、販売金額が同18%増の3億35万円と好調だった。19年度も出荷本数230万本、販売金額3億5千万円と増産を見込んでいる。
トルコギキョウは冠婚葬祭など用途が幅広く、競合産地の少ない1~5月の県外向け出荷に力を入れる。農家戸数が増加し、出荷量が年々拡大している。