教育

障がい者の普通高入学、県教委「学び保障できない」 仲村さん家族「ショック」

 重度の知的障がいがあり、来春3度目の県立高校受験に臨む仲村伊織さん(16)について、県教育委員会は4日までに「学校教育法の定めにより特別の教育課程を編成することができない普通高校では、仲村さんの学びを保障できない」との見解を琉球新報などに示した。県外では仲村さんと同程度の障がいがある生徒が高校に入学した事例もある。受験に向けて準備する家族は「受験前に頑張っている中、門前払いされたようでショックだ」と落胆と怒りを表し、批判した。


仲村伊織さん=2019年4月

 県教委はこのタイミングで見解を示した理由について「11月に仲村さんご家族が舩後靖彦参院議員(れいわ新選組)と面会した際、定員内不合格について『子どもたちが切り捨てられ、教育の機会が失われている』との発言があったことを受けて、県教委の考えを改めて説明するためだった」と話した。

 学校教育法などを根拠に引用しながら、県教委が琉球新報などに行った説明では、入試選抜制度や定員内不合格について「現制度では高校入学後に教育課程をこなせるかを基準に総合的に合否を判定している」とした。

 また仲村さんの普通高校受験について「学びが保障できない」との発言に関し、半嶺満教育指導統括監らは「受験の機会は提供しており、門前払いや切り捨てではない」とした上で、「法令により高校では知的障がいのある生徒に対し『特別の教育課程が編成できない』ため、仲村さんに必要なカリキュラムを提供できない、との意味だった」と説明した。

 仲村さんの家族は「受験も始まっていないのに合格できない、と突き放されたようだ」と話し「県外では入学した事例もある。本人(伊織さん)の普通高校に進学したいという意志を尊重しておらず、県教委では法律の解釈が違う」と憤りを表した。

 これに対し県教委は「仲村さんの進学の意志は尊重しているが、合否判定については入試での総合的な判断や学校の特性に適しているかで校長に委ねている」と語った。



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