コラソン遠い逆転 後半追い上げるも豊田合成に27-34 露呈した課題とは…


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ペナルティースローを決める村山裕次=5日、那覇市の県立武道館(コラソン提供)

 日本ハンドボールリーグの琉球コラソンは5日、県立武道館で豊田合成と今季第17戦を行い、27―34で敗れた。

 前半から攻撃が良い形で終われなかった。素早い攻撃を仕掛ける豊田合成を守り切れず、前半で10―21と引き離された。後半は、攻守の修正が奏功して点差を縮めることができたが、逆転は遠かった。

 次戦は、6日午後5時半から県立武道館でトヨタ自動車東日本と対戦する。

重い前半の点差 パスミス相次ぎ苦しい展開

 前半に大きく差を広げられながらも、後半にその点差を縮める。が、点差が重荷になり勝てない。今季シーズン前半から中盤にかけて修正してきた課題が露呈した内容だった。東長濱秀作監督も「パスミスは相手は4回だが、うちは10回。7点差はその影響が大きい」と厳しい表情で語った。

 出だしから、攻撃がシュートで終われずにもがきだし、守備は間を抜かれたり、ポストへのパスを通されたりと苦しい展開が長かった。

 11点差を追いかける後半は、メンバーを入れ替えた豊田合成を粘りの守備で抑え、リズムを変え始める。攻撃は村田龍が起点となると、三村裕幸が厳しい角度からでも回転を掛けたシュートを決めたり、俣野志樹が右45度からブラインド気味のステップシュートを通すなど小技も光り、会場も盛り上がりを見せた。

 しかし、相手はリーグ3位と勢い付いている豊田合成。上位チームに勝つには前半から点差が開きすぎていた。石川出主将は「後半は村田を攻撃の起点にすることで流れをつかんだ。6日は今年ホーム最終戦。応援にくるファミリアに喜んでもらえるよう頑張りたい」と語った。3得点を挙げた俣野は「若手らしくチームを引っ張っていきたい」と意気込んだ。(上江洲真梨子)


▽男子
豊田合成(12勝4分け3敗)
 34―27(21―10,13―17
琉球コラソン(1勝17敗)

後半の戦いを前半から

 東長濱秀作監督(コラソン)の話 後半の戦い方を前半からやりたかった。試合のコントロールがうまく行かず、こういう結果になって申し訳ない。自分らのパフォーマンスを発揮すれば戦えるので、6日(のトヨタ自動車東日本戦では)前半からそれを出していく。

今季一番良い内容

 2得点挙げた豊田合成の津波古駿介の話 途中出場だったが今季一番良い内容だった。後半のコラソンの流れも自分の得点で断ち切ることができた。約9カ月ぶりの沖縄での試合は親戚や知り合いが客席にいて、良い意味で緊張してプレーできた。