日本書道教育学会が主催する第69回全日本学生書道展(2020年1月4~10日、東京都美術館)の審査がこのほどあり、沖縄県内から知念高校1年の平良ひなのさん(16)が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。
県内から同賞を受賞するのは17年の第67回に次いで2回目。与那原中学校2年の内間琉(りゅう)さん(14)が中学生の部では2位相当の中国大使館賞を受賞した。同賞受賞は県内では初めて。
同会によると、2845点の応募があった。2人とも一文字で表現する一字書の部に出品した。
幼稚園から書道を続けている平良さん。高校ではヨット部に所属しており、ヨットが風を受け走る様子を「帆」の部首とつくりを上下にずらすことで表現した。
「自分なりにうまく書けたと思ったので満足はしていたが、全国大会での受賞はなかったので驚いた」と笑顔。
「これからも自分なりの書を目指す。ヨットでも全国大会に出場できるように頑張りたい」と意欲を見せた。
内間さんは画数の多い「龍」の字を選び、一画ごとに変化を付けた。
書道は幼稚園の時に始めたがもともと左利き。小学2年生までは右手でうまく書けなかったが努力で克服した。
「以前、同じ大会で三つ下の賞を受賞したが、今回は2位でうれしい。次は文部科学大臣賞を目指す」と意気込んだ。
2人を指導した游藝・書道會=南城市佐敷=の玉城賢二主宰(58)は「平良さんは工夫してさわやかなヨットを表現できた。内間さんはスピードで力強さを表現した。2人とも頑張りの成果だ」とたたえた。