ソフトボールの女子日本代表は12日、読谷村の読谷平和の森球場で11日から実施している第9次国内強化合宿の練習を公開した。来夏の東京五輪に向け、個々の能力やチーム力の向上を図る那覇市出身の洲鎌夏子(知念高―環太平洋大出―豊田自動織機)ら選手20人は、守備練習を中心に汗を流した。キャンプは23日まで。
沖縄合宿は4年目。投手陣は投げ込みに精を出し、野手陣はシートノックや状況に応じた打球処理などを確認。一塁手の洲鎌は快活な声を響かせながら、素早いフィールディングでそつなく守備をこなしていた。
現在代表メンバーは別メニューで調整を続けるエースの上野由岐子を含め21人。代表チームは年明けからオーストラリアと米国で合宿を張り、来年3月に再び読谷村でキャンプを行う。同3月下旬の臨時理事会で東京五輪に挑む15人の登録選手を決める。
宇津木麗華監督は「沖縄では守備を重点的にやりたい。東京五輪では金メダルを目指す」と気合十分。洲鎌については「強い打撃が打てる。さらに長打を狙えるバッターになってほしい」と期待した。
「地元に帰ってきてパワーが出てくる」と、語る洲鎌は「まずはメンバーに選ばれないと金メダルは取れない。合宿でしっかり追い込んでいく」と力を込めた。
<一問一答>12~3月が勝負
洲鎌夏子の一問一答は次の通り。
―現在のコンディションは。
「沖縄に帰ってくるとパワーが入ってくるような気持ちになる。今は心身を鍛えている最中。12~3月が代表に選ばれるかの勝負の時期なので、しっかり追い込んでやっていきたい」
―五輪への思いは。
「メンバーに選ばれないと金メダルは取れない。まずは選ばれることを重視する。バッティングが期待されている。東京五輪では最終的に米国と決勝で当たると思うので、打ち勝てるような自分をつくりたい」
―どのように打撃を改善しているか。
「いろいろなボールや投手に対応できるようにしたい。体は代表で一番小さいけど、体の使い方とかボールに対するスピンのかけ方を改善して一発を打てるバッターになりたい」
―目標は。
「東京五輪の金メダルに貢献できるよう、頑張っていきたい」