災害時、ペットはどうする? FMよみたん 特番で啓発


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
生放送後、盲導犬のラシッドを囲み笑顔を見せる(右から)金城礼子さん、松山真由美さん、畑瀬裕子さん=読谷村喜名のFMよみたん

 【読谷】台風が頻発する沖縄だからこそ、ペットと防災について考えたい―。読谷村のFMよみたん(78・6メガヘルツ、仲宗根朝治社長)はこのほど、盲目のセラピスト松山真由美さんと村唯一の盲導犬ラシッド、ペット事情に精通する畑瀬裕子さんをゲストに招き、特別番組を放送した。パーソナリティーを務めたFMよみたんの金城礼子さんは「ペットは大切な家族の一員。実際に災害が起きた時に困らないよう、日頃から緊急時の対策を意識しよう」と呼び掛けた。

 畑瀬さんは東日本大震災をきっかけに沖縄でも「ペットと防災」という言葉が浸透してきてはいるが、飼い主の心構えや万一の事態に備えた対策には課題が残ると指摘した。

 昨年2月に大阪府から読谷村へ移住し、ラシッドと生活を共にする松山さんは「台風や震災のことを考えると心配事が多い」と複雑な胸中を吐露した。特に盲導犬は県内でもまだまだ数が少ないため、周囲の人々の理解と協力を広めていくことが課題だと強調した。

 また、普段の生活の中でも盲導犬の役目や特徴も知ってもらいたいとし「例えば、盲導犬がお仕事中は触らず、見守ってくださいね」と呼び掛けた。番組を企画した金城さんは「誰もが住みやすい読谷村になるよう課題を一つずつ解決していければ」と述べた。