聖火ランナーに具志堅用高さん、知花くららさん、宮里藍さんら 沖縄の著名人多数 県内スタートは首里城


この記事を書いた人 問山栄恵

 東京2020オリンピック聖火リレー県実行委員会は17日午後、沖縄県内を走行する聖火ランナー、44の個人・グループ計47人と、14市町村を通るルートを公表した。ランナーには元プロボクシング世界王者の具志堅用高さん(64)やモデルで女優の知花くららさん(37)など多くの著名人が名を連ねた。聖火をランタンに入れて「ゆいレール」でつなぐほか、座間味村沖をサバニで移動するなど、沖縄独特の走行手段も盛り込まれている。
  

 聖火ランナーには最年少は12歳、最年長は94歳と幅広い年代から選ばれた。そのほか、著名人では音楽グループ「HY」やタレントのガレッジセール・ゴリさん(47)、マスターズ陸上世界記録保持者の譜久里武さん(48)、マジシャンのMASA MAGICさん、プロゴルファーの諸見里しのぶさん(33)らが選ばれた。

 44の個人・グループの内訳は15が通過市町村からの推薦枠で、29は公募により決定した。どのランナーが推薦枠、公募枠かは公表していない。47人の内訳は男性30人、女性17人。公募には2106人(男性1443人、女性663人)が応募した。

 ランナーは大会パートナー企業も募集しているため、県内を走る最終的な総ランナー数は170になる。県実行委員会以外の選定で、元プロゴルフ選手の宮里藍さん(34)も内定している。

 聖火は福島県のJヴィレッジを来年3月26日に出発し、県内でのリレーは鹿児島県のあとの全国18番目。来年5月2日に首里城公園を出発して2日間かけて県内14市町村を巡り、3日に平和祈念公園で終える。走行距離は計32・7キロ。

 火災があった首里城について、実行委は「地元から復興に向けて頑張る姿を見せたいと要望があった」と予定通り出発地に据え置いた理由を明かした。【琉球新報電子版】