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県内の銀行になりすまし、ネットバンキングのパスワードなどを盗む「フィッシング詐欺」が17日ごろから確認されている。
沖縄県警は19日の時点で7件の不正アクセス、計658万円の被害が確認されたと発表した。
この手の詐欺は昔からあるが、手口が巧妙になっているため、私たちも対策法をアップデート(更新)する必要があるんだ。
そもそも、これはどんな詐欺なんですか?
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「フィッシング詐欺」とは、銀行やクレジットカード会社、携帯電話会社などを装い、「IDとパスワードを入力してください」とユーザーに入力させ、IDやパスワードを奪い不正にアクセスする手口。20年近く前の「パソコン時代」からある古典的な詐欺だ。
「プレゼントに当選したので、こちらから応募してください」と喜ばせてパスワードを入力させたり、「ハッキングされたので、パスワードを変更してください」と不安にさせるパターンもある。
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これまでのフィッシング詐欺は、誘導する偽サイトのURLが正規のものではなかったり、文面の日本語がおかしかったりと、「クオリティーの低さ」で見破ることもできた。
しかし最近は、クオリティーが上がり、“本家本元”のサイトと見分けがつかないものも出てきた。
また、こうしたIDやパスワードを求めるメールが届いた時に「SNSで他の人にも同じメールが届いていないか確認する」というチェック方法も有効だったが、詐欺グループが先手を打って「こうしたメールが届いていたけど本物だった」と、SNSでもなりすましを行う可能性もゼロではないため、「これで安心」と言い切れる万能な解決策はない。
そうなんですね…。難しいんですね。
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届いたメールを疑う、クリックしない。
銀行から「ハッキングされた」とメールが届いたのであれば、メールに記載されていない、正規の銀行窓口に電話で問い合わせるなど、地道に対策を組み合わせていかなければならない。
またニュースでフィッシング詐欺に関する話題を見かけたら「自分には来ていないから関係ない」とスルーせず、内容を確認しておけば万が一、自分のところにメールが届いた時に「これはもしかして…」と気が付くこともあるかもしれない。
常にアンテナを張り巡らせ、正しい情報をチェックしたいね。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。