飲酒事故率、再び全国ワーストへ 件数も93件に増加 沖縄県警「大変ショック」


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 2019年に沖縄県内で発生した交通人身事故に占める飲酒が絡む事故の構成率が2・27%(速報値)となり、3年ぶりに全国ワーストとなる見込みであることが7日、県警への取材で分かった。県警交通企画課は「大変ショックを受けている。県全体で問題意識を共有し、県民一丸となって飲酒運転根絶に向け取り組む必要がある」としている。

 県警によると、飲酒絡みの事故は17年が82件で死者は6人、18年は78件で死者は2人だった。19年は死者は1人に減少し過去最少となったが、事故件数は前年より15件増加し93件(速報値)となった。

 県内の飲酒絡みの人身事故の構成率は1990年の統計開始以降、全国ワーストが続いていたが、17年は1・59%と全国ワースト4位、18年が1・76%とワースト2位と「最下位」を脱却していた。全国の平均は毎年約0・8%で推移している。

 一方、19年の交通事故死者数(24時間以内)は36人で14年と並び統計史上最少となった。バイクによる事故死が多く、死亡者数36人のうち、14人が二輪車乗車中の事故で、そのうち5人は17歳以下だった。