米軍嘉手納弾薬庫内に豚の埋却地を確保 沖縄市の豚コレラ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
豚コレラ感染が確認された養豚場へ入っていく関係者=11日、沖縄市

 豚コレラ(CSF)の感染確認が相次いでいる中、沖縄市は12日、市内の養豚場で殺処分された豚の一部の埋却地について、嘉手納弾薬庫地区内(知花地区)とすることに米軍嘉手納基地の第18航空団司令官から承諾を得たと発表した。今後、埋却地として適切かを確認した後、掘削作業を開始する。

 沖縄市内では、10日に1カ所の養豚場で感染が確認され、11日も別の養豚場で感染が確認された。同じ堆肥施設を利用している隣接する養豚場も含め、市内で合計4682頭を殺処分する。一方で埋却に適したまとまった面積の公有地が乏しく、埋却地探しが難航していた。

 沖縄市の担当者によると、10日に嘉手納基地第18航空団に弾薬庫地区内への埋却を要請し、11日に承諾を得た。市は「迅速に対応してもらって感謝する」とコメントしている。第18航空団は、司令官のジョエル・キャリー准将が「私たちにとっても沖縄は故郷であり、地元の一員としてできることは全てやろうとしっかり取り組んだ。支援要請に応えることができて大変うれしい」とコメントを出した。11日に殺処分が決まった豚は、養豚場内に埋める方向だという。【琉球新報電子版】