厳しい練習、努力実る 初優勝かみしめる玉城 県中学新人ソフトテニス


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 ソフトテニスの第64回県中学校新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中体連、琉球新報社)第1日は18日、県総合運動公園レクドームで団体戦を行い、男子は決勝リーグを3勝した玉城が初優勝した。女子決勝リーグは2勝1敗で糸満と玉城、石垣第二が並んだが、得失ゲーム差により、糸満が頂点に立った。

玉城―与那原 リターンする玉城の喜舎場朝冴(奥)と石嶺真七太ペア=18日、県総合運動公園レクドーム(ジャン松元撮影)

 1勝同士の決勝リーグ2試合目は、玉城が与那原に勝利し、県大会初優勝を決めた。喜舎場朝冴主将は「練習はきつかったけど、今までの努力が実った」と勝利をかみしめた。

 与那原との1戦目は照屋盛也・照屋盛陽の、いとこペアが力を発揮した。常に声掛けし、狙ったコースに後衛の盛也が強烈なショットを打ち込んだ。さすがの息の合った連係で4―3で勝利した。

 2戦目は敗れ、最終戦の喜舎場・石嶺真七太組に託された。第1、第2ゲームはジュースを繰り返した末、前衛の石嶺が相手スマッシュを打ち返すなどしていずれも競り勝った。

 その後、2ゲーム取られるが冷静だった。「つなぐ作戦がうまくいっていた」(喜舎場)とミスをなくすことに専念し、5ゲーム目をストレートで取って流れをつかんだ。4―2で勝利を決めると手をたたいて喜び合った。

 多くが小学生から玉城クラブで永田晃さんに教えを受けたメンバー。中学に進んでも部活後、永田さんが指導するサークルで走り込みなど基礎をみっちり仕込まれた。盛也は「皆好きだから続けられる」とほぼ毎日打ち込んできた。

 永田さんは「まだまだ実力は3位くらいだ」と厳しくみる。ただ一人の2年生の喜舎場主将は「手本になれるように皆を引っ張りたい」と夏の中学総体に向けてチームを鍛えるつもりだ。

(古川峻)