墜落ヘリ、陸上自衛隊「無関係」 共同訓練は予定通り実施


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ホワイトビーチに到着した強襲揚陸艦アメリカの甲板にあるMH60ヘリコプターとみられる機体=22日午後4時37分、うるま市

 陸上自衛隊の水陸機動団は25日から、金武町の米軍ブルービーチ訓練場や沖縄近海で米軍との共同訓練を開始した。陸自によると、沖縄本島沖で同日事故を起こした米軍MH60ヘリコプターは共同訓練には関係しておらず、26日以降の訓練も予定通り実施される見通しだという。

 離島防衛を担う水陸機動団が沖縄での訓練に参加するのは初めてで、日米共同作戦の能力向上などの狙いがある。その初日に沖縄沖で事故が発生したことについて、政府関係者は「いつ起こってもいけないが、このタイミングはよくない」と語った。訓練は2月13日までの日程で米軍2500人、陸自60人が参加している。陸自の水陸機動団が米海軍のドック型揚陸艦ジャーマンタウンに乗り込み、CH47ヘリコプターや偵察用ボートを使った上陸訓練などを行う内容。昨年12月に日本に配備された強襲揚陸艦アメリカが訓練調整などの本部機能を担い、水陸機動団の隊員も数人が乗艦している。防衛省陸上幕僚監部広報室は25日、今回の事故の訓練への影響について「米側から延期や中止の連絡はない。対応次第で影響が出てくる可能性はゼロではないが、予定通りに実施されると認識している」と説明した。