那覇市の首里城公園で1日、昨年10月の火災以降、休止されていた三線体験会が再開された。首里城観光に訪れた観光客が参加し、初めて触れる三線の感触や音を楽しんでいた。
沖縄の文化に気軽に触れてもらおうと2013年から体験会を開催しているが、火災で城郭内の立ち入りが制限されていたことなどから中止していた。この日、午前の体験会には観光客の夫婦2組が参加。講師を務める松田綾子さん(54)から楽譜「工工四」の読み方や三線の持ち方、弾き方を習い「てぃんさぐぬ花」を演奏した。
昨年10月まで沖縄に住んでいたという長崎県壱岐市の作元正隆さん(67)、順子さん(65)夫妻は「引っ越し後に火災が起こり、本当にショックを受けた」というが「正殿は燃えてしまったけれど、沖縄文化を体験できる機会があれば首里城を楽しむことができる。これを機に三線を始めようかな」と話していた。
体験会は毎週土日と祝日、午前11時40分と午後2時40分の2回開かれる。いずれも先着5人(13歳以上)。参加費は無料。