又吉克樹、新フォームで好感触 安定感持続へ手応え 〈球春2020年県勢キャンプ・中日〉


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 沖縄キャンプ3日目となる3日、中日ドラゴンズ7年目の又吉克樹(西原高―岡山・環太平洋大―四国アイランドリーグ香川)は、60球を投げ込み、チーム内ではひときわ大きな声掛けで充実した表情を見せていた。「ブルペンではいい感覚で投げている。オフでやってきたことに自信を持ってやれている」と着々と準備を進めている。

キャンプ初日にブルペン入りし、直球を主体に57球を投げた中日ドラゴンズ・又吉克樹=1日午前、北谷公園野球場(又吉康秀撮影)

 昨季は開幕1軍ながらプロ入りして最小の26試合の登板だった。防御率は4・06。5月10日に2度目の先発で結果を残せず、翌日に2軍落ちした。しかし7月28日に再び1軍に昇格。浅尾拓也投手コーチの助言で三振を取るスタイルに変えると「話し合ったことを実践できた」と8月の防御率は1・54、9月は2・08と結果を残した。

 2軍に留まった時期はウエイトトレーニングなどで身体を見直してきた。29歳という年齢も考えて、上半身の力に頼らず力みのないフォームへと改良を続けているという。「悪い癖がでないようにして、好不調の波を小さくする」とイメージを描いている。

 8、9月の好調も「結果がついてきただけ。まだイメージ通りではない」と満足はしていない。オフも試行錯誤を続けたため、キャンプインしてからの感触は良好だ。「バッターを前にした時に今の状態を出せるかどうか。中日でただ一人の沖縄の選手として勝って良い報告をしたい」と決意を表した。
 (古川峻)