ラオックス国際通り店が閉店 新型コロナ影響で インバウンド客減少が響く


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インバウンドの減少などの影響で2月に閉店したラオックス国際通り店(店舗2階)=9日、那覇市牧志の国際通り

 新型コロナウイルス感染症の拡大による観光客減少の影響で、総合免税店のラオックス(東京都、羅怡文社長)が、沖縄県那覇市牧志の沖縄国際通り店を2月19日に閉店した。同社の広報担当者は「今後の見通しがつかないが、客足が戻れば(国際通りエリアに)再度出店することも検討していく」と話した。

 閉店に伴い、パート従業員などの契約は更新しないという。クルーズ船入港時だけ営業している宮古島店は、1月から一時休業としている。再開のめどは立っていない。豊見城市の沖縄アウトレットモールあしびなー内にある店舗は、現段階で営業の変更などは検討していないという。

 ラオックスは北海道から沖縄まで全国で展開し、中国からの団体観光客を主要顧客として家電や化粧品などの免税品販売に力を入れてきた。競合の激化などで団体客依存から個人客を重視する方針に転換を図る矢先に、新型コロナ感染症の影響を受けたという。