ボウリング髙良綾音、学生最後の全国大会で有終の美 6位に「できは100点満点」


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学生最後の大会で6位入賞を果たした髙良綾音=2月20日、埼玉県の新狭山グランドボウル(提供)

 高校時代は県で常に上位におり国体選手としても活躍し、全国高校選手権で6位入賞もしたことのある髙良綾音(那覇商業高―岡山商科大4年)。学生最後の大会の「第51回全日本大学個人ボウリング選手権」(2月18~20日、埼玉県)女子の部(21ゲーム)で4409点を出し、6位に入賞した。悩みながらも競技を続けて出せた結果に「出来は100点満点」と声を弾ませた。

 強豪の岡山商科大に進み、必死に練習を続けてきた。2017年の全日本新人選手権は3位入賞したこともある。今大会はいつも以上に気合が入っていたという。

 昨年11月は2人チーム制で競う全日本大学選手権を「学生最後の大会」にしようと、優勝を目指していたが4位で不完全燃焼。悔しさが残る中、仲間に背中を押してもらったことで、2月の個人選手権を集大成とすることに決めた。

 これまでの助走は、腕を振り下ろすタイミングが他の選手と比べて1歩分遅かった。球速を上げることに必要なタメをつくれず「今の投げ方だと先が見えない」と自覚していた。フォームを修正すると「1年間は結果が出ないのが一般的」だが、大学最後の試合に向けて挑戦を恐れなかった。

 練習場では知らない人からも「いつも練習していませんか」と声を掛けられるほど打ち込んだという。そして迎えた本番。試合前は食事が喉を通らないほど緊張したが、周りの声援に励まされ実力を発揮。一時は優勝も狙える位置におり、279点でハイゲーム賞も獲得した。

 入賞圏内ぎりぎりの6位で表彰式も左端に立ったが、「(競技を)続けてきて良かった」と思えたという。卒業後は事務職員として岡山県に残るが、競技は続ける。「仕事と両立して質の高い練習をしていきたい」と、新しいステージでもどん欲に上を狙い続ける覚悟だ。