「寂しいけど、頑張って」 島離れる先生に生徒が感謝のテープ投げ 見えなくなるまで手を振り合い


社会
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転勤が決まり島を離れる教員らに桟橋からテープを投げ別れを惜しみ見送る地元船浦中学校の生徒や関係者ら=25日午前、竹富町の上原港

 【西表島=竹富】竹富町西表島にある町立船浦中学校(仲田欣五校長)の生徒らが25日、上原港に集まり、転勤で同校を離れる教員を見送った。校歌を歌ったりテープを投げたりして、島を離れる教員を激励する離島ならではの光景。船上から教員が、桟橋から生徒らが、互いに見えなくなるまで手を振り合った。

 港には在校生や保護者ら約30人が集まった。生徒らは校歌を歌い、離任する3人の教員を笑顔で送り出した。船が桟橋を離れると生徒数人が海に飛び込み、海上から手を振った。海に飛び込んだ生徒会長の末吉英星さん(14)=2年生=は「寂しいけれど、また新しい気持ちで頑張ってという気持ちで送り出した」と話した。

 仲田校長は「本島ではなかなか見られない光景で、とてもありがたい。離れる教員の励みにもなると思う」と語った。