「島ぜんぶでおーきな祭」に9400万円 内閣府が11の特定事業推進費決める


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 【東京】内閣府沖縄担当部局は1日、2020年度の沖縄振興特定事業推進費補助金として継続11事業に計6億2千万円の交付を決定した。民間向けでは吉本興業ホールディングスの「島ぜんぶでおーきな祭」関連事業に9400万円の交付を決めた。同イベントは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い内容を大幅に縮小することを決めたが、推進費による補助額は前年度より900万円の増額となった。内閣府によると吉本側は沖縄国際映画祭関連を無観客で開くなど規模を縮小した一方、首里城の焼失を踏まえた企画を加えた。

 首里城の復元過程を伝える番組を制作して毎月1回地上波テレビで放送するほか、沖縄ゆかりのアーティストによる公演を催すなど内容を大幅に組み替えた。「魅力発信の有力なツールとして一役買うだろうと交付決定した」とした。

 那覇市の第一牧志公設市場を建て替える「沖縄の食の魅力発信拠点整備事業」は1億2600万円を交付する。主に不発弾調査の予算だと言い、調査を終えて建築工事に入れることが確認でき次第、別途工事費の交付を検討する。

 沖縄振興特別推進交付金は、927事業に468億7千万円の交付を決めた。