潮干狩り、魚料理楽しむ 渡嘉敷阿波連 無人島渡り浜下り


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潮干狩りを楽しむ参加者=3月26日、渡嘉敷村の「ハナリ島(離島)」

 【渡嘉敷】渡嘉敷村阿波連区(金城健一区長)の伝統行事「浜下り」が旧暦3月3日にあたる3月26日、阿波連区で行われ、住民や観光客ら約130人が参加して潮干狩りを楽しみ、区が用意した魚汁やイカスミ汁に舌鼓を打った。

 女性の身を清めるために行われる浜下り行事は400年ほど前から始まったといわれ、渡嘉敷村では渡嘉敷、阿波連の両区で継承されている。

 阿波連区の浜下り行事は昔から阿波連ビーチ沖合約1キロに浮かぶ無人島「ハナリ島」に住民や観光客らが船で渡って行われている。この日は、晴天に恵まれ、区長らが同区の拝所で区民の健康、安全を祈願した後、参加者は区が用意した渡し船でハナリ島に渡り、思い思いに貝を拾ったり、魚釣りなどを終日楽しんだ。

 金城区長は「コロナウイルスの影響で行事実施を迷ったが、みんなの協力のおかげで無事に実施できて良かった。参加者にも喜んでもらえた」と行事の成功を喜んだ。

 渡嘉敷区は従来旧暦3月4日に区主催で行っているが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止した。 (米田英明通信員)