石垣・宮古島市「来島自粛を」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【石垣・宮古】沖縄県石垣市と宮古島市は6日、それぞれ臨時会見を開き、新型コロナウイルスの島内での感染を防ぐため、観光客などへの来島自粛を呼び掛けた。両市はこれまで体調不良者に限って、来島を控えるよう求めていた。政府が緊急事態宣言を発令する方針を固めたとの報道を受け、全面的な自粛要請に踏み込んだ。緊急事態宣言の発令期間中の自粛を呼び掛ける。

 新型コロナの感染が広がる大都市圏からウイルスの持ち込みを抑えるため、一時的に観光客などの往来を制限する。石垣と宮古の両空港には大都市圏との直行便が運航する。感染発生地域に住んでいる、島の出身者らの帰省も自粛や延期を求めている。

 中山義隆石垣市長は会見で、竹富町と与那国町にも方針を確認したとして「八重山3市町の総意として(来島自粛を)発表する」とした。多良間村はすでに島外観光客に島を訪れないよう呼び掛けている。感染者が確認されていない先島5自治体全てが、観光客の来島自粛を求めることになった。

 下地敏彦宮古島市長は「現状、島内に発症者はいないが発症しないという保証はない。市民の健康を守るため強くお願いしたい」として理解と協力を求めた。

 中山市長は「新型コロナが終息し、気兼ねなく旅行ができるような状況になったら、石垣島、八重山に来てほしい」と述べた。