認証ガイドって知ってる? やんばるの自然や文化を伝えるプロ PRグッズ完成


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完成した「やんばるの森」認証ガイドPRボールペンと3村マーチストラップ

 【国頭】ガイドと歩くやんばるの旅は「でーじ楽しい!」―。やんばる3村世界自然遺産推進協議会は、自然や文化の魅力を伝える認証ガイドを広く知ってもらおうと、国頭村の障がい者支援センター「ぴゅあはーと」とともに、村のリュウキュウマツを使った3村マーチ(松)ストラップを500個製作した。

 国頭、大宜味、東のやんばる地域には、世界自然遺産に推薦された豊かな自然が広がる。協議会では自然の保全と適切な利用を目的に、ガイド制度を運営。個人で訪れる観光客でも地域に配慮しながら、安全安心にやんばるの森を楽しめるよう認証ガイドの活用を呼び掛けている。その制度の周知を図ろうと「やんばるの森」認証ガイドPRボールペンと3村マーチストラップを製作した。

やんばる3村世界自然遺産推進協議会と障がい者支援センターぴゅあはーとのメンバーら=8日、国頭村役場

 木目が美しいストラップは、やんばる3村を表現した三つの木が連なる。考案したぴゅあはーとの利用者らが、小さく削った木を磨き上げ、完成品を梱包(こんぽう)するまで一連の作業を担った。一つのストラップが出来上がるまで20~30分ほどかけ、細部まで丁寧に仕上げている。

 ストラップとペンを梱包した上原理香さん(35)は「同封する写真がよく見えるよう工夫した」と語った。木をカットした宮城正輝さん(39)は「糸を通すための穴を空けることが大変だったが、楽しく作業できた」と笑った。

 完成したストラップとペンは、協議会への募金やガイドツアー参加者のアンケート協力などに対する返礼品として活用する。

 田邊依里子事務局長は「自然にも地元にも優しい、満足度の高い利用に向け、認証ガイドの皆さんと連携し制度の普及啓発につなげたい」と思いを込めた。
 (吉田早希)