70代コロナ患者死亡 沖縄県内初 石垣の1人含め新たに8人感染


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県内で新型コロナウイルス感染症患者が死亡したことを発表する玉城デニー知事=16日正午、県庁(代表撮影)

 玉城デニー知事は16日、新型コロナウイルスに感染し入院していた70代の患者が15日に死亡したと発表した。沖縄県内での死者は初めて。詳細な死因は調査中。患者は重症者として集中治療室(ICU)で治療を受けていた。性別や持病の有無などについては遺族の意向として県は公表していない。16日は新たに8人の感染も確認された。

 県内の感染者数は95人で、うち1人は成田空港の検疫で判明した。ほかに米軍嘉手納基地内の3人がいる。16日時点での重症者は6人で、内訳は50代2人、70代3人、80代1人。

 玉城知事は「お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げる。県として、医療体制強化など、対策に全力で取り組んでいる中での死亡で大変重く受け止めている」と述べた。県民に対し、改めて不要不急な外出の自粛を呼び掛けた。

 16日に新たに感染が判明した8人の内訳は、石垣市の20代男性(飲食業)、那覇市の20代男性、50代女性、40代女性、60代男性、名護市の60代男性(会社員)、豊見城市の60代男性(会社役員)、中部保健所管内の40代女性。うち那覇市の20代男性と豊見城市の60代男性の感染経路は不明という。残り6人は、すでに陽性が判明している患者との接触歴があった。

 石垣市の飲食業の20代男性は、13日に感染が判明した石垣市の男性と同じ飲食店に勤める。那覇市の50代女性は11日に判明した同市の70代女性と接触があった。同市の40代女性は14日に陽性が判明した同市の60代男性と接触があった。同市の60代男性は6日に判明した同市の50代男性と接触があった。

 名護市の60代男性は12日に感染が確認された那覇市の60代女性との接触歴があった。中部保健所管内在住の40代女性は、10日に陽性が判明した同保健所管内の60代の男性タクシー運転手と接触していた。