スーパーで感染を防ぐには? 買い物のポイントを紹介


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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛を要請されている間でも、生活必需品の買い物のため小売店に出掛ける機会はよくある。時間帯によっては混み合うスーパー。混雑を避け感染予防に気を付けながら、快適に買い物をする方法をまとめた。

ネットや宅配活用も便利

イオン琉球のネットスーパーで注文を受けた商品を、客の車に積み込む同社の社員ら=4月17日、イオン南風原店

 混雑を避けるには、ネットスーパーや宅配スーパーの活用も一つの手だ。県内ではイオン琉球、サンエー(新規会員受け付けは現在停止)、コープおきなわがインターネットやカタログで商品を注文し、自宅まで届けてもらうネットスーパーや宅配スーパーのサービスを展開している。

 さらにニーズの高まりと多様化を踏まえ、イオン南風原店は4月11日から、ネットスーパー商品の「ドライブスルー」での受け取りサービスを始めた。パソコンやスマホで24時間注文でき、午前10時~午後8時の間の指定する時間に、車に乗りながら商品を受け取れる。詳しくはイオン琉球ホームページへ。コープおきなわの宅配サービスは「スマホでコープ」で検索を。

すいている時間帯がお薦め

安里毅店長(コープ牧港)

 コープ牧港店では、感染拡大防止対策を強化している。店内放送での呼び掛けも回数を増やし、15分に1回感染予防対策を促す。普段魚売り場のモニターは特売情報などを映すが、感染予防対策のお知らせに変更した。客が密集することの多いレジ付近は超音波加湿器を設置し除菌水を噴霧している。

 昼食時の午前11時から午後1時、夕食時の午後4時から午後7時が混雑する時間帯だという。同店では店内での密集をなくすために、比較的人の少ない午前中や午後1時から午後4時の間に分散しての来店の周知を図っている。店長の安里毅さんは「密集をなくすためになるべく1人で来店してほしい。他の人のことも考えてマスクを必ずしてください。袋詰めがセルフになりご迷惑をお掛けするが、店としても少ない人数で接客している状態なのでご協力をお願いします」と呼び掛けた。

献立考えまとめ買いを

 ラジオ沖縄アナウンサーの杉原愛さん(30)が感染予防に気を配りながらの買い物を体験してみた。協力してくれたのは浦添市の「コープ牧港」。

 店頭入り口には除菌水(弱酸性殺菌水)とペーパータオルが設置されており、杉原さんは手のひらや指を消毒して入店した。「今晩の献立は肉じゃがと餃子を予定している」。購入予定の食材を記したメモを片手に野菜コーナーに進んだ。新型コロナの感染拡大を防ぐため、最近は1週間分をまとめて買うようにしている。「主菜の肉や魚は帰宅後、すぐに冷凍保存している」と話す。店内は買い物客が少ない時間帯で、人との距離は十分取れる。野菜やひき肉などを手早くかごに入れレジに向かう。

 レジ前の床で「間隔を空けてお待ち下さい」と記した表示を見つけた。「どれぐらい距離を取ればいいか分かりやすい」と安心した様子。支払いは同店も推奨するカード払いで済ませた。「除菌済みのお知らせがあるなど掲示があったので安心できた」と振り返った。

献立をあらかじめ決めてメモにまとめていると短い時間で買い物がしやすい
レジ前に飛沫防止シートを下げて感染を防止。レジ付近の床に立ち位置を示す表示があるため適度な距離が取りやすい
客が密集することの多いレジ付近は超音波加湿器を設置し除菌水を噴霧

 杉原さんは夫と2人暮らし。1週間分の献立を作成しまとめ買いをすることによって買い物の頻度を減らしている。「密集」を避けるため夫婦のどちらかが交互に買い物へ行くようにしている。