特養「かりゆしぬ村」省エネ仕様で改築 沖縄・名護


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エネルギー消費量を低減し環境への負荷を抑えたかりゆしぬ村の施設=4月29日、名護市

 【名護】社会福祉法人松籟(しょうらい)会(仲兼久文政理事長)はこのほど、沖縄県名護市で運営する特別養護老人ホームかりゆしぬ村を改築し、環境に配慮した建物で新たなスタートを切った。国が推進するネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の基準を満たし、建物のエネルギー消費量54%削減を実現した。

 ZEBは省エネ化と再生可能エネルギーの活用で建物のエネルギー消費の大幅減を目指す取り組み。かりゆしぬ村の改築は、国の実証事業として設備費の3分の2を国が補助した。

 地上4階で延べ床面積約6033平方メートル。輻射(ふくしゃ)式冷暖房など先進的な省エネ設備と太陽熱利用給湯設備などを導入した。老人ホームはショートステイ含めて110床で全個室。住民が自由に利用できるコミュニティーホールも併設した。

 仲兼久理事長は「今後は医療と福祉が一体になった健康長寿社会をつくりたい」と話した。

かりゆしぬ村にマスクなど贈呈 名護市の東開発

 【名護】新型コロナウイルス感染防止のために東開発(名護市)は4月28日、同社が改築工事を請け負った同市の特別養護老人ホームかりゆしぬ村に、従業員用に備蓄していた使い捨てマスク千枚と手指洗浄剤6本を贈呈した。

 仲泊栄次社長が同施設を訪れ、運営する社会福祉法人松籟(しょうらい)会の仲兼久文政理事長に手渡した。仲泊社長は「入所者のために使ってほしい」と話した。

 仲兼久理事長は「マスクは入手しづらく大変貴重。ありがたい」と感謝した。