テレビ使って学習支援、沖縄県と那覇市が民放と調整


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 新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校期間中、沖縄県や那覇市が県内民放各局のテレビ番組枠を活用した学習支援を検討していることが5日、分かった。休校中、家庭のインターネット環境によって学習に差が出ることをテレビ番組で補ったり、子どもたちの生活リズムを整えたりする狙いがある。放送日時や内容など具体的なことは未定。

 山内末子県議と平良識子、清水磨男両那覇市議が4月、県や那覇市にテレビを活用した学習支援を要請していた。県内放送局1社と那覇市が先に調整を始め、県や他局も加わる方向になったという。金城弘昌県教育長は「積極的に関わっていきたい。連休明けにすぐ調整したい」と前向きな姿勢を示した。

 平良氏によると、放送局1社は18日から約1週間、平日午前の決まった時間帯に放送することを検討している。金城教育長は「可能な限り早めに実施できるよう、18日より前倒しできるかも含めて考えていきたい」と話した。

 平良氏は「子どもたちのために業界の垣根を越えた画期的な取り組みだ。全国的なモデルになるよう期待している」と述べた。民放各局は「お話があったのは事実だが、現時点で具体的に決まったことはない」などとコメントした。