布マスクの縫い針をペットが誤飲 製作中のけが相次ぐ 「飼い主は注意を」


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 新型コロナウイルス対策の布マスクを家庭で作成している際に、ペットの犬や猫が縫い針を誤飲したり、針が脚に刺さったりする事例が4~5月に9件(犬3件、猫6件)あったことが11日、沖縄県獣医師会(工藤俊一会長)の調査で分かった。同会は布マスクを手作りする際は、近くにペットがいないことを確認するなど、飼い主に注意を呼び掛けている。

 同会は新型コロナの感染拡大に伴い、飼い主の行動や生活の変化がペットに与える健康被害の実態を同会所属の動物病院を対象に調査した。

 9件のうち縫い針や糸の誤飲が7件、脚部に縫い針が刺さった事例が1件、他の異物の誤飲が1件あった。9件とも開腹手術などで治療し、既に回復している。

 同会は、異物の誤飲は開腹手術を伴うなどペットに大きな負担になり、最悪の場合は死に至る恐れもあると強調。誤飲事故の防止を呼び掛けている。

縫い針を誤飲したネコのレントゲン写真
ペットから摘出した縫い針(県獣医師会提供)