自宅からリアルタイムでやんばるの森へ オンラインエコツアーはいかが?


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 【名護】名護市にあるホールアース自然学校沖縄校「がじゅまる自然学校」代表の小林政文さんは、新型コロナウイルスの影響で外出自粛要請となった4月上旬からオンラインエコツアーに取り組んでいる。

 新しい試みに自分がチャレンジすることで同じ業界の仲間も後に続いてほしいとの思いから、スマートフォンでスタートした。参加者の助言を受け、機材を購入するなど日々新しい工夫を取り入れ進化の過程も公開している。

 大型連休中もフェイスブックとユーチューブを使い、日替わりで名護市近郊の海や山などから動画を生配信した。参加者は自宅の端末からリアルタイムで沖縄の自然を楽しんだ。多い日で県内はじめ、全国から約30人ほどが参加した。

 4日のオンラインツアーでは、名護市真喜屋の集落を1時間ほど歩きながら紹介した。画面の中の小林さんが参加者にクイズを出したり呼び掛けたりすると、参加者が書き込んだ応答も画面に表示され、会話しながら歩いているような臨場感がある。

 小林さんは「リアルタイムだからこその面白さがある。自分と参加者の対話だけでなく、参加者同士もつなげたい。ぜひ多くの方に参加していただきたい」と話し、ライブ配信に特別な思いがある。

 伊是名の自宅からタブレット端末でオンラインツアーに参加したH・Yマリンの比嘉靖さんは「それぞれ違う場所にいるみんなで、一緒に参加している感があり楽しい。自分もオンラインツアーの開催をしてみようと思う」と話した。

 オンラインツアーは、がじゅまる自然学校のホームページから誰でも無料で参加できる。今後の予定や過去の動画も閲覧可能。今後は個人客や教育団体などに向けて、要望に応じた貸し切りの商品化も視野に考えている。
 (比嘉陽子通信員)

がじゅまる自然学校のオンラインエコツアーの一場面(同サイトより)
がじゅまる自然学校のオンラインツアーにタブレット端末から参加する比嘉靖さん=4日、伊是名村