カンムリワシ営巣、工事を中断 石垣島の陸自配備地


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カンムリワシ(資料写真)

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画を巡り、沖縄防衛局は22日までに、配備予定地周辺で国の特別天然記念物カンムリワシの営巣活動が確認されたとして、20日から造成工事を中断したと公表した。中断時期は未定としている。

 20日に実施した環境モニタリング調査で、つがいとみられる雄の個体が特定の場所に出入りし、食べ物を運ぶなどの行動が確認されたという。

 今後の対応について防衛局は「石垣市や有識者の意見を踏まえながら、必要な保全対策を実施し、適切に工事を進めていく」としている。

 平得大俣での駐屯地建設工事では、昨年もカンムリワシの営巣活動が確認されたとして、4月下旬から大型連休を含めて1カ月間、重機を使用する作業を中断した。