普天間上空、入学式中に米軍機騒音 自粛要請出しても飛行


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宜野湾市内の小学校が入学式を行っている最中に飛行する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=22日午前10時6分、米軍普天間飛行場(金良孝矢撮影)

 【中部】小学校の入学式が開かれた宜野湾市で22日、米軍普天間飛行場を離陸したMV22オスプレイなどが飛行した。中学校の入学式があった前日に続き、2日連続で式中に騒音が響いた。小中学校の入学式があった嘉手納町でも、嘉手納基地で米軍機の離着陸が確認された。宜野湾市、嘉手納町は式中の飛行自粛を米軍に要請していた。

 宜野湾市で普天間第二小学校の入学式が開かれていた22日午前10時すぎ、固定翼機が同小の上空付近を通過。同15分ごろにはオスプレイも通過した。

 渡嘉敷健琉球大准教授による騒音測定で、普天間第二小で午前10時15分に81・8デシベル、同10時2分に79・1デシベルの騒音を記録した。嘉手納町の測定で、午前11時に同町嘉手納で77・1デシベルを記録した。

 普天間第二小に通う子どもの入学式に参加した男性(45)は「市の要請は米軍のトップまで届いているのだろうか。入学式だけでなく普段から授業中も夜中もうるさい」と話した。