少しでも長くみんなと 糸満高野球部


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
初めて全員がそろっての練習に明るい表情を見せる糸満高の野球部員ら=糸満市の同校前

 31の部活動がある糸満には、活動を再開した生徒の声が響き、放課後の活気がよみがえった。本来なら月曜休みの野球部だが、新年度最初の全体練習として体幹トレーニングやランニングを実施。1年生も入部し、総勢約100人が真っ白なユニホームに袖を通しての初顔合わせとなった。

 瑞慶覧長磨主将は「やっとこのときが来た」と満面の笑み。「久しぶりの全員練習は楽しくて仕方ないですよ。こんなに汗をかいたのも久しぶり」と目を輝かせた。

 県独自の夏季大会開幕まで1カ月。体力やバッティング感覚を取り戻すことなど課題はあるが、3年生38人全員での出場を胸に「一つでも多く勝って少しでも長くみんなと一緒に野球がしたい」と最後の夏を迎える。

 練習後のミーティングで真玉橋治監督は「全員で声を掛け合い、全力で大会に挑もう」と呼び掛けた。