金秀青少年育成財団(呉屋守将会長)は4日、新型コロナウイルスの影響で困窮した学生支援のため、県内9大学と沖縄工業高等専門学校に緊急助成金として計1千万円を支給することを決めた。
財団の松本眞一理事長らが10日、琉球新報社を訪ねて助成金の概要を説明し「困っている学生を助けたい」と話した。
同財団は金秀グループ各社の寄付で運営される公益財団法人。高校生や大学生に給付型奨学金を支給しているほか、子どもの支援活動を行う団体に助成金を出している。今回の緊急助成金は積み立てていた基金を取り崩して確保した。
琉球大に300万円、県立芸大に50万円、沖縄大に100万円、沖縄国際大に250万円、沖縄キリスト教学院大・同短大に50万円、沖縄女子短大に50万円、名桜大に100万円、県立看護大に50万円、沖縄高専に50万円をそれぞれ支給する。額は学生数に応じて配分した。
松本理事長は「新聞報道で学生の窮状を知った。呉屋会長から『何かしなくちゃいけない』と提案があり、緊急助成を決めた。各大学はそれぞれの事情に応じて自由に活用してほしい」と語った。