DeNA平良拳太郎 初の開幕ローテ入り 地道な鍛錬の成果 <プロ野球開幕、期待の県勢>


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
先発ローテーション入り確実と好調な横浜DeNAベイスターズの平良拳太郎(C)YDB

 プロ7年目を迎えた横浜DeNAベイスターズの右腕・平良拳太郎(24歳、北山高出)が気を吐いている。14日の中日との練習試合で5回5安打1失点と好調ぶりをアピール。初の開幕ローテーション入りを決め、一層奮起している。

 6日の日ハム戦では2本塁打を浴びるなどして3回4失点。厳しい表情でマウンドを降りた。だが、練習試合最終戦となった14日の中日戦は、1回と5回のピンチの場面を併殺で切り抜けるなどし、先発ローテーション入りを確実なものにした。

 左腕の多いDeNA先発陣の中で、右先発の主力として首脳陣の期待は大きい。開幕を前に球団を通じて書面で取材に応じた平良は「コンディションはいい。体も心も充実している」と好調を実感している様子だ。

 2軍スタートとなった春季キャンプだったが、調子は万全だった。ラミレス監督をはじめ、視察に訪れた侍ジャパンの稲葉篤紀監督らから熱い視線を浴びてきた。新型コロナウイルスの影響を受けた自粛期間中も、ウエートトレーニングやチューブトレーニングを中心に「下半身強化と柔軟性アップを目指して取り組んできた」と、地道な鍛錬の成果が表れていることも自信につながっている。

 19年は15試合に登板。防御率は4・11で、昨季まで2年連続で5勝を挙げているが、今季は「先発ローテーションを守り続け、2桁勝利を目指したい」と力強い。

 3カ月遅れの開幕となるが「いよいよなので、自分の力を発揮してチームの勝利に貢献したい」。主力としての自覚も芽生えた24歳右腕が、ギア全開で新シーズンに挑む。
 (上江洲真梨子)