新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ観光業の回復に向けて、那覇市観光ホテル旅館事業協同組合(宮里一郎理事長)は同市の補助を受け、市内のホテルに割引価格で宿泊できる「いいね NAHA宿キャンペーン」を展開する。県内在住者先着5千人を対象に、1泊朝食付きプランは3千円、1泊2食付きプランは5千円を割引する。6月末ごろから旅行社4社と同市観光協会で販売を始める。7月末までの宿泊が対象。
17日に開かれた定例記者会見で城間幹子市長と宮里理事長らが発表した。市は予備費を活用して約2千万円を補助する。
対象施設は、市観光ホテル旅館事業協同組合や県ホテル旅館生活衛生同業組合に加盟し、コロナ対策のガイドラインを満たす市内ホテルから募る。近くキャンペーンのウェブサイトを立ち上げるなどしてPRしていく。
県は県民の県内旅行を促す「おきなわ彩(さい)発見キャンペーン」を展開しているが、宮里理事長は「ほとんどの人は離島や中北部のリゾートを予約し、那覇市内の施設にほとんど影響がない。(客室の多い)那覇が活性化しないと沖縄全体が活性化しない」と指摘した。
市は開会中の市議会6月定例会に市内ホテルなどで使える割引クーポンの発行事業を提出している。
城間市長は「県のキャンペーンから今回の事業、クーポン事業へと(支援を)つないでいきたい」と話した。