沖縄芝居役者、与座ともつねさん死去 兄弟で人気「首里城明渡し」 83歳


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 劇団与座座長の与座ともつね(本名・与座朝庸=よざ・ちょうよう)さんが1日午後7時3分、病気療養中のところ那覇市の病院で死去した。83歳。

 告別式は那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で行う。日時は調整中。喪主は妻喜美子(きみこ)さん。

 端正な顔立ちで、2016年に死去した兄・与座朝惟さんと共に「与座兄弟」として人気を集めた。「大新城忠勇伝」の大新城親方役、「首里城明渡し」の亀川親方役など、史劇を得意とし、指導にも定評があった。昨年5月の母の日公演に出演するなど晩年まで舞台に立ち、沖縄芝居の継承・発展に尽くした。1999年に県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者に認定された。