川平慈英さんが菊田一夫演劇賞 「最高、クゥーーー!天国の母に孝行」


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菊田一夫演劇賞を受賞し、喜びを語る川平慈英さん

 【東京】大衆演劇の舞台で優れた業績を示した俳優や演出家らを表彰する第45回菊田一夫演劇賞の授賞式が東京會舘であり、「ビッグ・フィッシュ」のエドワード・ブルーム役の演技で、県出身の川平慈英さんが演劇賞を受けた。

 受賞の知らせが届いたのは、2年前に亡くなった母ワンダリーさんの墓参りをした帰り道だったという川平さん。「でーじうれしーさー。母の導きもあったのではないか。母はずっとショービジネスに反対していたので、やっと天国の母に親孝行できた」と語り、決めぜりふの「最高、クゥーーー!」に手ぶりをつけて喜びを表現した。

第45回菊田一夫演劇賞の受賞者たち

 57歳になり「年を取るごとにウチナーンチュとしてのルーツを強く感じるようになった。生きる強さを沖縄からもらっていたんだと感じる」と振り返る。
 「より一層のプライドと自負で、僕の持つうちなーのバックグラウンドを信じて、一人でも多くのウチナーンチュたちに元気になってもらいたい。まだまだ攻めていきたい」と意気込みを語った。

 20年にわたり「SHOCK」シリーズを続けている功績で大賞に選ばれた堂本光一さんも賞状を受けた。演劇賞はほかに、岡本健一さん、高橋一生さん、朝夏まなとさんが受賞した。特別賞として酒井澄夫さんが表彰された。