根路銘生物資源研究所に会社名変更 ウイルス研究者の名を冠して新生


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
記念講演会で、新型コロナウイルスの説明をする根路銘国昭氏=22日、名護市喜瀬の万国津梁館

 【名護】世界保健機関(WHO)などで感染症の研究や対策に取り組んだ経験があるウイルス研究の権威・根路銘国昭氏が所長を務める生物資源研究所は、7月1日付で「根路銘生物資源研究所」に社名変更した。根路銘氏が所長を務める組織だと広く周知していく。取締役を1人増員し5人体制となった。

 22日、名護市喜瀬の万国津梁館で記念講演会・祝賀会が開かれた。講演会のテーマは「新型コロナウイルスの真相―その光と影―」。根路銘氏は遺伝子を用いた系統樹から、新型コロナウイルスは重症急性呼吸器症候群(SARS)の「Ⅱ型」と説明。新型コロナの感染拡大を阻止する可能性のある医薬品「ナファモスタット」などを紹介した。「自然免疫をベースにし、獲得免疫を活性化する」ワクチン開発戦略についても語った。

 講演会の終わりに根路銘氏は「日本国民には自衛の力がある。一丸となって頑張ろう」と呼び掛けた。