沖縄米軍コロナ163人に 新たに14人、県内感染者と並ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は23日、米軍基地関係の新型コロナウイルス感染者が新たに14人判明し、計163人となったと発表した。同日までに県が発表した県内感染者数に琉球朝日放送(QAB)が独自に発表した分を加えると、県内の感染者数は163人となり、米軍関係感染者数と県内感染者数が同数になった。米軍関係感染者は6月末まで3人だったが、7月に入って急増し、約3週間で県内感染者と同水準に達した。

 米軍関係の感染者急増について、大城玲子県保健医療部長は「急激に拡大し、県として危機感がある。基地内においてしっかりと対策を取っていただきたい」とコメントした。
 県によると、23日に感染が判明したのはキャンプ・ハンセンの13人と普天間飛行場の1人。
 基地別で感染者数が最も多いのは普天間飛行場の83人。次いでキャンプ・ハンセン73人、嘉手納基地5人、キンザー1人、マクトリアス1人となっている。在沖海兵隊は普天間とハンセンでクラスター(感染者集団)が発生したとして、両基地をロックダウン(封鎖)したとしている。
 基地内での感染者急増を受け、県と沖縄防衛局は、25、26日に普天間とハンセンの基地従業員を対象にPCR検査を実施することを明らかにした。両基地従業員全員に呼び掛け、希望者に実施する。