渡嘉敷島に真夏の紅葉 青空の下、ハゼノキ鮮やかに映え


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真夏の青空に映えるハゼノキの赤い葉=13日、渡嘉敷村林道

 【渡嘉敷】渡嘉敷島の野山に自生するハゼノキ(ウルシ科、別名リュウキュウハゼ、方言名ハジギー)が、夏の紅葉の見頃を迎えた。山手の葉緑樹林の所々で真っ赤な葉が目を引く。晩秋から冬にも紅葉するが、台風のないシーズンは真夏の強い日差しを浴びて葉が赤く染まる。

 原産地は中国で、江戸時代ごろに琉球へ伝わり、果実から蝋(ろう)を採るため栽培していたものが野生化し日本各地で見られる。本土では秋に紅葉する。触れるとかぶれることもある。観光客の石戸若菜さん(21)は「真夏の紅葉は沖縄らしくていいですね」とほほ笑んだ。

(米田英明通信員)