南風原出身の芸人2人、地元の魅力を動画で発信「兼城十字路チャンネル」


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ユーチューブ動画の撮影をする仲座健太さん(右)とただのあきのりさん=14日、南風原町内

 【南風原】「南風原町民に見てほしい」―。沖縄県南風原町喜屋武出身のお笑い芸人、仲座健太さん(44)と町与那覇出身のただのあきのりさん(本名・大城明範)さん(29)が4日、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)で南風原町に特化したバラエティ番組「兼城十字路チャンネル」の配信をスタートした。2人は「南風原町民や町出身者に見てほしい」と南風原にこだわってPRした。同番組は原則、毎週火曜夜8時に配信している。

 14日の昼下がり、2人は町はえばる観光案内所でスマートフォンを三脚に設置し収録を開始。町内の飲食店や事業所で使える5千円分のプレミアム付き商品券を購入し、町内のレストランで券を活用した。町のイメージキャラクターはえるんも登場し、2人の掛け合いで番組は進行した。

 4年前から仲座さんは南風原の歴史や文化をおもしろおかしく披露するお笑いライブ「南風原バラエティSHOW」を開催していた。だが、新型コロナウイルスの影響でライブができなくなった。「コロナ禍でも南風原の魅力をPRしたい」と町観光協会と掛け合い、同協会のユーチューブチャンネルを使い配信することになった。

 兼城十字路チャンネルの番組名は「たくさんの人が集まってほしい」との思いで仲座さんが名付けた。

 町観光協会の安里洋子事務局長によると、町出身で米国に在住する視聴者から「懐かしい」とのコメントも届いたという。安里さんは「コロナでイベント中止が相次いでいるので、子どもから高齢者まで楽しめるユーチューブで町の魅力を発信してほしい」と2人に期待した。

 仲座さんは「南風原で全部完結する動画を作りたい」と力を込め、あきのりさんは「町出身者でチャンネル登録者数、千人を目指す」と意気込んだ。
 (照屋大哲)